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2020.10.22

スギの家の特長を解説!建材のメリットや使用に最適な箇所を紹介

こんにちは。シモアラです。今年は加賀市の各地で熊が出没し、商業施設にも侵入する等日々ニュースを賑わせていますね。これ以上の被害がない事を願います。皆様もお気をつけくださいませ。

さて、そんな熊とも身近な(?)石川の山の木を取り扱っているシモアラでは、製材(木を原木からカット)・プレカット(部材として加工)・建築(一般住宅やリフォーム)を一貫して行っております。

創業から70年以上、木に携わってきた木の専門家として今回は、住宅の『木の適材適所』についてお話したいと思います。

記念すべき第一回目は、『スギ』についてです。スギといえば、針葉樹に属します。まずは、針葉樹の特徴を見てみましょう。

針葉樹「スギ・ヒノキ(檜)・能登ヒバ(アテ)など」

●木目が通っており、割りやすく加工しやすいので「軟木」といわれています。

●肌触りが良く、長く香りが残ります。

●向き:柱や梁(広葉樹よりもまっすぐ伸びるため)

では、続いて今回の主題であるスギについて詳しく見ていきましょう。

-スギ-

●ヒノキ科スギ属

●スギの語源は「真っ直ぐ伸びる」(諸説あり)

●中心は赤褐色やピンク系、年輪を重ねた外側は白系と、色の違いがはっきりしている。

●日本特産の代表的な固有種で、1960年代から本州北部から屋久島にかけて分布(日本の国土の約12%にスギが植えられていることになります)

『スギ』その名を聞くと鼻の奥がムズムズしてくる方も読者の皆様の中にはいるかもしれませんね。かくいう私も毎年スギ花粉に悩まされている一人です。

ただ一つ言っておきたい事があります。

スギはその本体にものすごい利便性、活用方法があるという事です。もちろん花粉と違い、アレルギーは起こしませんよ。

『スギ』は日本では、太古から建築資材として使われてきました。

非常に大きく成長し、美しい木の肌を表現する為です。

また、木には『柾目(まさめ)』という丸太の中心を切断した時の真っ直ぐ平行な木目と、『板目(いため)』という丸太の中心以外を切断した時の湾曲した木目の2種類があります。

柾目は加工しやすい材です。反りやめくれが起きづらく「枠材」として窓や出入り口などに利用されます。

板目は木目を活かし、床やテーブル、カウンターなどの「板」として利用されます。

『スギ』は軽量で気密性が低く、しっかり乾燥させてから加工すれば、湿度や気温による狂いが比較的少ない材料です。

また、こちらの丸太でわかるように、木材の部位には『赤身(あかみ)』と『白太(しろた)があります。

●『赤身』は中心部で心材(しんざい)と呼ばれ、腐りにくく防虫成分に優れています。香りも鮮烈です。

●『白太』はその周りで辺材(へんざい)と呼ばれ、見た目が美しいのと空間を明るく見せてくれます。一本の丸太から4枚程度しかとれない為、希少です。

こちらのお住まいは天井羽目板に白太が使用されています。

このように、『スギ』には活用性がたくさんがあります。

シモアラでは企業理念にもあるように「木の文化を継承し、木のめぐみを活かし、地域に貢献したい」

この想いから県産材の『スギ』を構造材として積極的に使用しております。

南加賀地区は『スギ』の優良生産地としても知られ『加賀スギ』と呼ばれる地域材を建材として使用しています。

また「木の文化を次世代に継承」する為、木造軸組構法(もくぞうじくぐみこうほう)という木の柱や桁で建物を支える工法を採用し、古来からの日本の温暖多湿な風土にあった家づくりにもこだわっています。

なんと、先ほどの『加賀スギ』等の県産材を利用した物件には、石川県から最大50万円も助成金が出るんですよ!

詳しい申請方法についてはこちらをご覧ください。

その事を踏まえた上で、シモアラがオススメする住宅に『スギ』を活用する『適所』はこちらです。

構造材、羽柄材(棟木、垂木、母屋等) 

構造材や羽柄材としての性能を兼ね備えており、粘り強いです。

床 材

無垢床は、木の温もりを感じながらもサラサラと素足が気持ちいいです。柔らかいので立っていても疲れづらいです。

和室周り(鴨居、敷居、床の間等)

見た目の美しさから和室に穏やかな設えをもたらしてくれます。

羽目板材(壁、床、天井等)

自然な風合いで目にも優しく、安らげます。木が呼吸する為、調湿機能に優れています。

スギについて、もっと詳しく知りたい!という方はこちらまでお問合せください。

次回の適材適所シリーズは『ヒノキ』を予定しております。

石川で新築の木造住宅を建てるなら株式会社シモアラへ。

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