心地よさを生み出すスタンダードな家(旧日若杉展示場)
人生の大部分を過ごしていく家だからこそ、木の持つぬくもりや心地よさを大切にした家づくりがしたい。木のぬくもりとモダンの調和をコンセプトにした家をつくりました。斬新なデザインであることより、実用的な住まいで「居心地が良く、いつまで心豊かに家族が暮らしていける家」にこだわりました。
まず、空間をコンパクトにまとめ、スマートなシルエット作りを心がけました。そして、できるだけ木を使いました。そうすることで、家のどこにいても木に囲まれているような安心感を演出しています。
また、通気断熱WB工法を採用することで、1年を通して自然の力だけで換気する家としました。外気温に合わせて通気量を調整するため、夏は通気口に手をかざすと風を感じるほど空気が循環し、冬は必要最低限の通気で保温性を高めてくれます。
また、窓の配置にもこだわり、窓から窓へ直線的に風が流れる間取りとなっています。
木は石川県産材を中心に、無垢材を使用しています。製材部担当者が何度も現場に足を運び、使う場所の色味や質感にもかだわりながら建築しました。踏みごこちの良いヒノキの床、希少な白色部分のスギ天井板、能登ヒバのテレビボードなど、身近に木を感じる仕上がりとなりました。
[お礼]
常設展示場 若杉の家は平成27年(2015年)に展示を終了いたしました。
営業中は大変多くのの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました。
写真を動画にまとめました。→http://youtu.be/N7TsPk5TwrE
リビング
吹き抜けと大きな窓によって明るく開放的なリビングとしました。
窓を開ければウッドデッキとつながり、外と中が同じ部屋のように感じられる作りです。
床材はヒノキの無垢材を使用し、厚さは25mm。熱伝導率が低いという木材の特徴を活かし、床下からの冷え込みによる影響を受けない厚さの床とすることで、足元の冷えを感じない住まいです。
和室
インナーガレージの上に生まれたスペースを活かし、中二階の和室としました。
階層が違うことで空間に変化が生まれ、他のスペースと差別化しています。
石川県産材にこだわったオリジナル建具・家具
床だけでなく、建具や造作家具も木材にごだわっています。
住まい手の暮らしにそっと寄り添う建具・家具は、シモアラで製材された木を使用し、地元の職人さんが1つ1つオリジナルで製作しています。
また、石川県産材を積極的に利用することで、地元の林業・山林環境の保全にも貢献しています。