山代の家・建築から完成までの様子をご紹介します
こんにちは。シモアラの宮下です。今年も暑い夏となっていますがいかがお過ごしでしょうか。 熱中症はもちろんですが、夏風邪にもご用心くださいね。
さて、いよいよ常設展示場山代の家が展示終了することとなりました。
2019年3月に開館し、これまで1年半にわたり皆さまへ「シモアラの木の家」をご見学いただく場として営業してきました。
そこで今回は、山代の家ができるまでの工事の様子を写真で振り返ってみたいと思います。
既にご見学された方もいらっしゃるとは思いますが、お付き合いいただければありがたいです。
2018年10月建方
当日はくもり。ときおり青空がのぞく天気でした。
大工さんたちがたたく掛矢(かけや/写真に写っている大きな木製ハンマーのこと)の音が響きます。
こちらは14時すぎの様子です。
屋根の形が現れてきました。
別の角度から見た様子です。
大屋根の垂木(たるき/格子状に見える木のことです)がかけられ、これから屋根の板を張るところです。
1階内部の様子です。
ガランとして広々としていますね。
中央にかかっているのは、仮設の階段です。
数年前まではハシゴをかけていたのですが、安全面から手すり付きの階段を取り入れています。
道具を持っての上り下りもスムーズで安心です。
2019年1月末
雪がふりました。
工事はどのくらい進んでいるでしょうか。
こちらは玄関の天井。
シモアラの主力・石川県産のスギ板が張られています。
節のないスギ白太(しろた/スギ材のうち白色の材)の羽目板(はめいた)。美しいです。
内部の様子です。
壁には断熱材が入り、天井や壁の下地材の工事が進められていました。このあと床や壁ボードを貼っていきます。
2019年3月上旬
大工さんの工事が終わり、仕上げ工事が始まったとのことで、きてみました。
足場もなくなり、外構工事が行われていますね。
リビングにきました。
壁のクロス貼りが終わり、すっきりしてきました。
右手に見える木製家具はテレビボードで、造作しました。
こちらは2階、子供部屋です。
将来2つの部屋に分けられるよう、入口や照明、窓などが対になっています。
庭へ出ました。
この大きなヒノキのウッドデッキは、玄関からキッチンまでつながっており、約16mの長さがあります。
軒の出も約1.8mで、空高くそそぐ夏の日差しはさえぎり、浅い角度で差し込む冬の日差しはリビングに入るよう工夫されています。
2019年3月下旬・完成
さて、いよいよ完成です。
木製格子が落ち着いた雰囲気を演出していますね。
玄関天井だけでなく、2階屋根の裏もスギ板張りとなっており、どの角度から見ても「木の家」と分かるデザインです。
LDKです。
右手奥がキッチン、左手の畳コーナーからウッドデッキへ出られるようになっています。
リビングは吹き抜けとなっており、1階・2階どちらにいてもコミュニケーションを取ることができます。
山代の家は通気断熱WB工法を取り入れています。
壁の内側に2層の通気層があり、外気温によって通気量を調節しながら常に室内の空気を入れ替える仕組みです。
採用しているクロスも透湿性があり、室内の湿気を壁の通気層へ通し、外へ排出する役割があります。
吹き抜けを採用することで室内の空気循環もよくなり、WB工法の効果を高めるそうです。
>通気断熱WB工法についてはこちらもご覧ください
ユーティリティです。
写真奥がキッチンで、玄関からキッチンまでがユーティリティでつながっています。
1階お手洗いです。
カウンターはスギ板で造作しました。
こちらは2階ホールです。
2階は居室のほか、廊下スペースにカウンターと収納を設けました。